新算定方式・新算定表の研修

先日,静岡産業経済会館で行われた「新算定方式・新算定表の研修」に参加しました。

 

現在,離婚における養育費や婚姻費用の算定には,
平成15年4月に発表された判例タイムズ1111号記載の算定方式とそれに基づく算定表が多く用いられており,それは,ここ静岡の家庭裁判所でも同様です。

 

しかし,この現算定表も完全なものではなく,表の作成に用いたデータが古くなっていたり,
必ずしも公平な費用分担とならないこともあったりしていて,
その問題点について,日弁連はこれまで
 平成24年3月に「現算定方式・現算定表に対する意見書」
 平成28年11月に「新算定方式・新算定表の提言」
として,指摘していました。

 

新算定表は,まだ,離婚調停などの実務に浸透しているとは言えない状況ですが,
現算定表の問題点を是正することができるもので,
今後も注目していきたいと思います。

研修会場の入り口付近の写真です。